僕の停学が解け、制服も冬服から夏服に変わって、夏の足音が聞こえはじめた頃、
トモダチが言った。
「容姿端麗、成績は――まぁ、クラスこそ特進じゃないけど学年でも上位。スポーツもできて、中学ンときはクラブでレギュラーだったらしい。しかも、名門で資産家のお嬢様ときた」
「へぇ、そんな子がいるんだ」
僕は聞き返す。
「4組の姫崎さんだよ」
「……」
「……」
「ファイナルアンサー?」
「なんで確認とんだよ!?」
Simple“school”Life
#2 (1) 「放課後デート!?」
昼休み、習慣となった学食への道すがら、
「むぅ……」
僕は思わずうなった。
「なんか悩みごとか?」
「あ、いや、別にたいしたことじゃないんだ」
隣を歩く一夜が訊いてくるが、ひとまずそう答えてはぐらかしておいた。実際にたいしたことを考えていたわけではないし。
ついさっきまで僕の頭を支配していたのは、午前にトモダチが言っていたことだった。
姫崎さんって、世間的にはああいう評価だったんだな……。
よくわからないうちに逆恨み的に敵認定され、ことあるごとに勝負勝負と追いかけ回されているせいで、僕の中ではフィルタかかりまくりなのだがな。
性格的に一夜はそれ以上追求してこず、ほてほて歩いて学食に辿り着いた。目的は入り口横の自販機コーナー。
なのだが、
噂をすれば影が差すとはよく言ったものだ。
自販機のうちの一機。そこで飲みものを選んでいる背中に見覚えのあるものがあった。おそらく姫崎さんだろう。
「おい、一夜」
僕は小声で隣の友人に囁く。
「僕は急に外の自販機に行きたくなったぞ。Uターンだ」
「なんや、撤退か?」
「後ろに前進と言え」
そう言って僕が転進しかけたときだった。姫崎さんの動きが止まり、意識がこちらに向いた気がした。マズい――と思ったときはもう遅く、次の瞬間、彼女はぐりんと振り返った。
「やはりいましたわね、千秋那智。今日こそ勝負なさい!」
「なんでわかるんだよ!?」
後ろに目がついてるんじゃないだろうな。
「敵が近づけばセンサーが反応するのは当然ですわ。さぁ、勝負よ!」
「いや、ほんと勘弁してくれよ……」
いったいどう当然なのかさっぱりわからないし。
毎度御馴染みの展開にうんざりしていると、またトモダチの話が頭をよぎった。
確かにあいつがああ言うのもうなずける気がする。姫崎さんは、目鼻立ちのすっきりした、猫目が特徴的な美人顔で、一年生の女の子の中では大人っぽいほうかもしれない。短く詰めたスカートから伸びる足もすらりと長い。
「何ですの、人のことをじろじろと見て。いやらしいですわね」
「あ、ご、ごめん……」
気がつけば彼女のことを不躾に観察してしまっていた。
「でも、いやらしい気持ちで見てたわけじゃないぞ。それにどうせ見るなもっと起伏のある体のほうがいい」
ちょっとむっとしたので、思わず言い返してしまった。
「失礼ですわね。胸ならちゃんとありますわよ」
「そりゃあるだろうけどさ」
直後、
がし、と姫崎さんが僕の手首を掴んだ。
「ちょっと待て、何をする気だ」
何となく恐ろしい予想が脳裏に閃いた。
「あるかないか自分の手で確かめればいいのですわ」
「冗談はよせっ」
僕は手を振り解いた。
予想通りかよ。体当たりなお嬢様だな。
「わかったよ。何かテキトーに勝負するから」
この件に関してこれ以上絡まれたら分が悪い。
「で、どうする?」
「もちろん一対一ですわ」
ここで言う一対一とはバスケの練習のひとつで、まぁ、1on1のようなものだ。
「言うと思ったけどね。この時間だと確実にゴールがあいてないと思うよ」
やる気満々の連中はそのつもりで最初からお昼を早く食べて、激しい争奪戦を繰り広げるから。加えて僕が彼女と一対一をやりたくないというのもある。その性質上どうしても接触は避けられないし、そうなったらどちらのほうがパワーがあるか明白だ。怪我なんかさせたら嫌だし。こういうものは男と女でやるものじゃない。
「なら、そこでカレーでもラーメンでも買ってどちらが先に食べ終わるか――」
「むり言うな」
今さっき弁当を食べ終わったばかりなんだ。これ以上食べられるか。それに姫崎さんがラーメンを食べているところなんか見たら、思わず笑ってしまいそうだ。以前、たまたま居内さんがラーメンを食べている場面に遭遇して、指さして大爆笑したら後でボコボコに蹴り回されて、ひどい目に遭った。
「君、何か飲むつもりだったんだろ? だったら早飲みでもやろうか」
「そうね。この場はそれが無難ですわね。では、さっそく貴方もジンジャーエールを買いなさい」
「……なぜジンジャーエール?」
「同じものを飲むほうが公平でしょう」
僕の疑問に姫崎さんは、さも当然だとばかりにそう答えた。
「いや、だから、なぜにジンジャーエール縛りなのかと」
「私が好きだからですわ」
きっぱり。
「……」
「……」
僕はしばし彼女の顔を見つめる。
「オーケー。それでよしとしよう」
そして、すぐに諦めた。
ジンジャーエールなんて早飲み対決には向いていないと思うのだけどな。きっと何か強いこだわりがあるのだろう。
僕らは公式ルールに則ってそれぞれジンジャーエールを買った。紙コップの、80円のやつ。安い。
さて、スタータ兼審判が必要なのだけど……一夜はどこに行った? あ、いたいた。薄情にもとっとと離脱していたらしい。少し離れたテーブルでいつもの缶コーヒーを飲みながら、他人ごとみたいにこちらを眺めていやがる。それにしても、足を組みながらコーヒーを傾ける姿が様になるな。
「一夜」
こっちこーい、と招き寄せる。
「今からどっちが早く飲み干すかやるから、スタートの合図と審判やってくれ」
「またアホなことを」
「いいんだよ。男には退けない勝負ってものが月に一回くらいあるんだ」
いいからさっさとやれ。僕だって妙な勝負を受けたものだと内心後悔してるんだから。
姫崎さんも僕もコップに胸の前に待って構える。
「まぁ、ええわ。いくで? よーい……スタート」
一夜のやる気のない合図とともに、僕はジンジャーエールを煽るように飲みはじめる。
うわ、きっつ。
この無闇に強い炭酸がかなりキツい。
息継ぎをしたい衝動をこらえて一気に飲み干す。
「ぅおっしゃー」
やり遂げた達成感から気合の入った声を出してしまう。瞬間、胃から炭酸が上がってきそうになって、尻のポケットから取り出したハンカチで慌てて口を押さえた。
「どうだっ」
我ながらけっこう速かったと思う。きっと最高記録だ。尤も、今までこんなことをしたこともなければ、これからもすることはないだろうけど。
ところが、だ。
「……那智の負け」
「は?」
思わず姫崎さんを見る。得意げな顔をしていた。炭酸飲料を一気飲みした後とは思えない、涼しげな顔だ。
「マジ?」
もう一度一夜へと顔を向けた。
「なんか信じられん速さで飲みおったわ」
心なしか一夜の声にも驚愕の色が窺える。いったいどんなスピードで飲み干したんだ?
「さぁ、これで貴方は一生私の下僕ですわねっ」
「んなわけあるかっ」
たかだかジンジャーエールの一気飲み対決に、自分の一生を賭ける気はないわぃ。
「勝敗が決まった後のことを考えてなかったのは確かだけど、もうちょっと勝負に見合ったものにしようよ」
「そうですわね……」
姫崎さんはかたちのいい顎をつまみながら思案する。
「終わったんやったら、先帰るわ」
横からそう言った一夜は、すでに出入り口のほうへ歩きはじめていた。
「げ。待ってくれ。僕も帰る」
「お待ちなさい。逃げる気ですの?」
僕も一夜を追って足を踏み出したが、すぐに後ろから声が飛んできた。実際、あわよくば逃げるつもりだったけど、そうは問屋が卸さないらしい。
「えっと、なんだ、また今度たこ焼きでもおごるから。……じゃあ」
僕は振り返り、後ろ向きに歩きながら言い放つと、再度反転。一夜を追いかけてその場を後にした。
本日は水曜日。
僕のいる特進クラスも今日は6時間目で終了だ。
終礼が終わり、一夜と僕は帰宅すべく教室から廊下へと出た。
と、そこに――、
「ようやく出てきましたわね、千秋那智」
「……」
「……」
「……」
「……俺、先に帰るわ」
「状況判断早っ」
厄介ごとはごめんだとばかりに友達甲斐のない決断をした一夜は、僕を置いてさっさと帰っていく。その背中を見送ってから姫崎さんのほうへ顔を戻した。
「で、今度は何の用?」
我知らずジト目になる。
「たこ焼きなるものをおごられにきたのですわ」
「さっそくかよっ」
まぁ、いつまでも引っ張られるよりはマシかもしれないけど。
「でもなぁ……」
「何かご不満でも?」
「たこ焼き屋、やってるかどうかわからないぞ。なにせ週に一回くらいしか開いてないし」
「何ですの、そのやる気のない店は」
「知らないよ。道楽でやってんだろ」
食べたいときに開いてなくて、忘れた頃に営業してるんだものな。
「ま、勝負は勝負。約束したことだしね。今さら文句を言うつもりはないよ。でも、開いてなかったらどうしようもないから、そのときはまた今度にしてくれよ」
「いいですわよ」
僕が歩き出すと、わずかなタイムラグの後、姫崎さんも足を踏み出す。
肩を並べた瞬間、僕は顔をしかめていた。
こうして一緒に歩いていると、何をこう強烈な違和感みたいなものを感じるな。こんなことになるなんて予想だにしていなかったからだろうか。
彼女と言葉を交わすための話題もなく、一緒にいながら話もないというのも非常に居心地が悪いのだが、彼女はそれを苦にした様子もなく、僕の隣を悠然と歩いていた。
昇降口で一旦別れ、それぞれ靴を履き替える。
「遅いですわよ」
僕が外に出るとすでに姫崎さんは待っていて、苛立たしげに革靴のつま先を鳴らしていた。
校門を抜ける。
「姫崎さんってお金持ちのお嬢様なんだろ? 車で送り迎えとかじゃないの?」
「違いますわよ。たかだか学校に通うのに、そんな大袈裟なことをすると思って?」
「それもそうか」
まっとうな庶民感覚を持ち合わせている部分もあるんだな。
これをきっかけにぎこちなくもぽつぽつと言葉を交わし、そうこうしているうちに駅前に着いた。さて、たこ焼き屋は、と。
「……」
駅舎の横、線路を背にするかたちで屋台のような小屋のような店があるのだが。
「……開いてやがる」
なんとなく悔しかった。
「あれですの?」
「そう」
ここでごねても仕方ないので、諦めて店へと足を向けた。前に立つと独特の香りと熱気が漂ってきた。
「どうする?」
「……あ、あなたにお任せしますわ」
姫崎さんは自分の常識を超えるもの遭遇したような顔で、店から一定の距離を保ちつつ足を止めている。それ以上はてこでも動きそうになかった。
「ん。りょーかい」
任された。
とりあえず量はいちばん少ない6個で。足りなかったら僕のをやるか、もうひと皿買ってやろう。味はオーソドックスにソース。ネギやマヨネーズなどのトッピングは人によって好みが分かれるので、今日はかつおぶしのみ。
「買ってきたよ」
制鞄を脇に挟み、両手に自分のと合わせてひと皿ずつ持って姫崎さんのところに戻る。
「これがたこ焼きですの?」
僕が差し出したそれを、彼女は恐る恐る受け取った。今までの言動と行動から察するに、たこ焼きというものに触れたのは、これが初めてなのだろう。
「美味しいよ。ま、食べてみて。味は保証する」
「あ、貴方がそう言うならいただきますわ」
僕の言葉が背を押したのだろう、姫崎さんはさっそく爪楊枝をたこ焼きに刺して、それを口に入れた。
無警戒に。
「あ……」
止める間もなかった。
焼きたてのたこ焼きは想像を絶する熱さだ。この後、女の子としては人に見られたくない状況になるだろうことは容易に予想できたので、僕はさり気なく背中を向けた。
直後――、
「ぷはっ」
珍妙な破裂音とともに僕の後頭部に何かが当たった。見れば地面に転がるたこ焼き一個……。
「熱いではありませんのっ」
「他に言うべきことがあるだろうがっ」
お嬢様のくせに吐き出すかよ。それならせめて皿の上に出せよ、人にぶつけず。
ハンカチを取り出して髪を拭くと、少量のソースがついていた。被害は思ったより少なかったようだ。いちおう帰ったらすぐに頭を洗おう。落ちたたこ焼きはティッシュを使って拾い、店の前のゴミ箱へ。
「意外と美味しいですわね」
僕が戻ってくると、姫崎さんは適温まで冷めたたこ焼きをほおばっていた。
「そりゃけっこうなことで」
なんかもう投げやりな気分だった。美味しいと思ってくれたのならそれでいいけどさ。
その後、なりゆきで同じ電車で帰ることになり、微妙な混み具合の車中、僕らは吊り革を持って並んで立っていた。
ふたつめの駅を出たところで、
「私、次ですから」
「あ、そうなんだ」
次の駅の周辺は古くからある高級住宅地だ。僕が知る範囲では一夜と飛鳥井先輩がここを利用している。これに姫崎さんも加わるわけだ。
「今日はおかげで貴重な経験ができましたわ」
「どーいたしまして」
僕もたこ焼きを頭にぶつけられるというレアな経験をさせてもらった。
「また――」
「うん?」
何気なく僕が返事を挟むと、姫崎さんは言いかけた言葉を一度飲み込み、改めて発音した。
「こ、今度こそバスケで勝負してもらいますわよ」
「はいはい。機会があったらね」
できればそんな機会は巡ってきてほしくないが。
程なく電車が駅に到着した。
「じゃあ、また」
と言っても、また勝負しようという意味ではない。
「次は私が何かご馳走して差し上げますわ」
「ほどほどに楽しみにしてるよ」
僕の視界の隅にいた姫崎さんの姿が消える。降車口は僕の背中側だ。少し間をおいてから、何となくそちらを見た。彼女は立ち止まってこちらを見ているようなこともなく、ホームを颯爽と歩いていた。……ま、当然か。そこまでのつき合いでもないし。
再び電車が走り出し、僕はようやく人心地ついた気分で落ち着いた。
かくして、それはまさにその隙を突くかのように訪れた。
「えいっ」
「うわっ」
急に崩れそうになる体を、吊り革を掴む手に力を込めることで支えた。
驚くと同時に、要するに膝カックンを喰らったのだとか、今の声は片瀬先輩の声だとか、いろんな思考が一瞬のうちに錯綜した。
振り返るといたずらっぽい笑みを浮かべた先輩の顔があった。
「こんにちは、那智くん」
「こ、こんにちは……」
先ほどの不意打ちに加え、至近距離にある先輩の顔に内心焦りながら挨拶を返す。
と、そこであることに気づいた。
「えっと、先輩、いつからそこに?」
「今さっきよ。今日も円はクラブだからひとりで帰ってたのだけど、ふと見回したら那智くんがいたの」
「あ、そうですか」
どうやら姫崎さんと一緒にいたところは見られていないらしい。
「どうせ一緒の電車になるなら、もっと早くに会いたかったわ」
「は、ははは……」
すねたように口を尖らす先輩に、僕は苦笑するしかなかった。普段なら兎も角、今日に限っては会わなくてよかったと思う。
「今度から水曜と土曜は待ち伏せしたほうがいいのかしら?」
「こわいこと言わないでくださいよ」
そんなことをしたらいつか先輩と僕がつき合っていることがバレるし、バレたら間違いなく僕は聖嶺の全男子生徒を敵に回すことになる。
「ええ、そうね。でも、このまま誰にも知られないなんてことは無理だし、それならいっそ公にしてしまったほうがいいんじゃないかしら? そうすれば那智くんにも悪い虫がつかなくなるわ」
「悪い虫って……。つきませんよ、僕にそんなもの」
そこで次の駅への到着を知らせるアナウンスが流れた。
「あ、ほら、先輩。着きますよ」
片瀬先輩はこの駅で乗り降りしている。当然、先輩とご近所らしい円先輩もだ。
「あら、本当ね。……さ、降りましょ」
「はい?」
なぜかがっちりホールドされている僕の腕。なにやらやわらかいものが当たっている。先輩は着やせするタイプなのか、意外とボリュームがあるらしい。
って、そうじゃなくてっ。
「なぜに僕まで!?」
「あーあ、わたしのカレシはなんて薄情なのかしら。ひと駅分しか一緒にいられなくても平気だなんて」
片瀬先輩は掌を頬に当て、芝居がかったため息を漏らす。ていうか、あんまり僕の腕に絡めているほうの腕を動かさないでください。なんだかすごくふにふにする。
「さ、降りるわよ」
「うぇーい」
結局、強引に引きずり降ろされてしまった。だって離してくれないんだもん。
電車を降り、改札口を抜け、駅前に立つ。
この駅の周辺には大型のショッピングモールや大手デパートの支店などがあり、有名どころのファーストフード店もひと通りそろっている。高校生が学校の帰りに立ち寄って遊ぶには十分だろう。
「これからどうするんですか?」
歩きながら片瀬先輩に問う。どうやらショッピングモールを目指しているようだ。
「いわゆる放課後デートってやつね」
「デ……っ」
予想外の単語に言葉を詰まらせてしまった。
「そ、それで具体的には……」
「そうね。まずは何か食べましょ」
「……」
思わず先輩とは反対のほうを向いて、思わずげっそりしてしまう。僕、ついさっきたこ焼きを8個ほどたべたばかりなのに。
と、そのとき、先輩がぴたりと足を止めた。
何ごとかと遅れて僕も立ち止まり、振り返る。そこに真剣な表情で僕を見つめる先輩の顔があった。
「那智くんはわたしのカレシでしょ。なのにカノジョとそれくらいもつき合えないって言うんですか」
「い、いえ、そういうわけでは……」
真顔で問い詰められてしまった。丁寧語なのがまたこわい。
「それじゃあ、わたしと放課後デートしますか?」
腰に手を当て、ぐいっと顔を寄せてくる。その真顔はなんか死ねます。直死の真顔です。仰け反り気味の僕。
「よ、喜んで……」
「はい、よろしい」
そして、片瀬先輩はようやくにっこりと笑った。再び歩き出し、僕も後を追った。
「那智くんは何が食べたい? やっぱりハンバーガかしら? お姉さんがおごってあげるから、一緒に食べましょ」
「えっと、じゃあ、それで」
今日のお姉さんはとても強引です。
普段からわりかし強引だけど、今日はいつにもまして強引グ・マイウェイだな。
まぁ、いいけど。
こうして放課後デートは振り回されっぱなしのまま、辺りが暗くなるまで続いたのだった。
2009年7月3日公開 |