feel so special?



 講義終了――、

 ついでに睡眠終了。

 まだ半分覚醒していないまま筆記用具を片づける。

(次の講義は何だったっけ……?)

 うんにゃ、今日はこれで終わりだ。それを思い出すと俺の足は半自動(セミオート)で部

室へと向かった。途中、ようやく完全に目が覚め、目的意識を持ってクラブハウスを目指す。

 講義棟と研究棟の間を抜け、グランドの手前。そこにある平屋の建物がクラブハウスだ。

入り口でスリッパに履き替え、ペタコンペタコン、とスリッパ独特の足音を立てつつ廊下を

歩く。L字の廊下を曲がり、俺はそのドアの前に立った。プレートには――、

『SF研究会』。

 そこが俺の所属するクラブの部室。

「ちゃーす」

 俺はノックもせずドアを開けた。

「やあ、お疲れ。久生(ひさお)くん」

 最初に声を返してきたのはぶてふ(部長)。眼鏡がきらりと光る。窓際に陣取ってるせい

か、逆光になって眼鏡の向こうが見えない。

「お疲れさん」

 次は我が悪友、敦也。昼前までは同じ講義だった。

「おっはろー」

「おーっす」

 それから名もなき部員一号&二号。そして……、

「………」

 挨拶を返す気もさらさらなく、黙々と本日発売の週刊誌を読み続ける女性。

「あ、吟子(ぎんこ)さんがいる」

「いちゃ悪い?」

 彼女は雑誌から顔も上げずに言った。ハスキーヴォイスが凄く機嫌悪そうに響く。いや、

本当に機嫌が悪いのかもしれない。

「い、いえ……」

「なら言わない」

「らじゃ……」

 結局、一度も顔を上げなんだ、この人。

 この吟子さんという先輩は「なぜにここに?」と思うくらいの美人だが、極めてぶっきら

ぼう。加えて、自他ともに認める幽霊部員。非常にエンカウント率が低いレアキャラである。

「人をはぐれメタルみたいに言わない」

 センセー、この人エスパーです。心の中を読まれましたー。

 とりあえず、この人は滅多に部室に顔を出さない。噂によると学校に来ることも希らしい。

そんな幽霊部員なのになぜ部を追い出されないかというと、SF研などというアニメ研に匹

敵するくらい胡散臭いクラブには勿体ないくらいの美人だからだろう。古今東西、人という

のは美人に甘いらしい。あと、怒らせると……、いや、怒らせなくても普通に怖えって理由

もある。

「久生くん、見たまえ。ついに完成したよ」

 と、ぶてふ。

「何です?」

「今度の学園祭でやるアトラクションのヒーロー(名称未定)がかぶるヘルメットだよ」

 そう言って出してきたものは、フルフェイスメットに何やらいろいろと飾りを付けたもの。

確かにヒーローらしい形に仕上がっている。ぶてふ、意外と手先が器用で、センスがあるら

しい。

 我がSF研は伝統的に学園祭でアトラクションをすることになっている。ノリは近所の子

どもを集めてのヒーローショウに近いが、ヒーローは部で考えたオリジナル。火薬を使って

弾着とかもするので、これでけっこう好評だったりする。

「で、身体の方は?」

「それはまだ。近々購買部で白衣を買ってきて、それを改造しようと思っている。もうすで

にデザインイメージは完成しているのだよ」

 マメだな、ぶてふ。

「吟子さん、どうです、これ?」

 試しに吟古さんに見せてみる。すると、吟子さんは今日初めて顔を上げ、ヘルメットを一

瞥すると、

「興味ない」

 と言った。

 興味ないって……。この人、なぜここにいるんだろう?

「そんなわけで、久生くん。君は本番までに高いところから飛び降りる練習をしておいてく

れたまえ」

「はい? なんスか、それは?」

「変身後のヒーロー(名称未定)は君なわけだ」

「ええ、それはオケです」

「登場はクラブハウスの屋根の上。そこから舞台に飛び降りてもらうことに決まったのだよ」

 なんじゃそりゃあ!?

「いや、それ、初耳ですけど?」

「だろうね。今さっき決まったから」

 欠席裁判かよ……。

「僕が考えたんだよ」

 と、横から敦也。いらん提案をしおって。

「しかし、クラブハウスの屋根の上ってーと、3メートルはありますが?」

「大丈夫。舞台は1メートル程度あるから」

「それでも2メートルあるぜ? 成人男子の頭上よりちょい高め。こりゃ本気で練習してお

かないとな」

 ヒーローが飛び降りる前に躊躇うとか、無様な着地をするとか、ましてや怪我なんぞした

ら格好つかないもんな。いや、練習しても怪我するときゃするだろうが。

「まあまあ。これ貸してあげるから」

 と言って敦也が差し出してきたのはGBAだった。

「某古典名作RPGのリニューアル版。明日発売だけど、センター街でさっきフライング販

売してたから」

「お前、携帯ゲーム機でRPGって……。目が死ぬぞ?」

 とか言いつつ手に取る俺。

 ……。

 ……。

 ……。

 ごめんなさい。これ、普通に面白いです。

 この後、俺は数時間ぶっ通しでプレイした。やりながら目が死んでいくのがわかったがお

構いなしだ。

「じゃ、お先」

「お疲れ様で〜す」

 ピコピコ、ピコピコ――。

「久生。僕、先に帰るから」

「応。俺の屍を乗り越えていってくれ(何のこっちゃ?)」

 ピコピコ、ピコピコ――。

「先輩、お先で〜す」

「ういうい」

 ピコピコ、ピコピコ――。

「久生、帰る」

「らーさー」

 ピコピコ、ピコピコ――。

「久生、帰るって言ってる」

「どうぞ〜って、あれ? 吟子さん?」

 そこでようやく俺はその声が吟子さんのものだと気づいた。で、周りを見ると、部室には

俺と吟子さんしかいなかった。

「あたし、帰るんだけど?」

 そう言う吟子さんは帰り支度をすまして扉のところに立っている。

「あ、どうぞ、お構いなく。俺、これが一段落したら帰りますから」

「久生、鍵持ってないでしょ?」

「あ……」

「そして、あたしは鍵を持ってる」

 キーホルダに指を通し、部室の鍵を回している。なぜこんな幽霊部員に鍵を預けるよ? 

ああ、そうか。吟子さん、ぶてふと並んで最上級生だもんな。

「じゃ、それ、貸し……」

「貸し出し厳禁」

 ぴしゃりと言い放つ。

「はいはい、とっとと出る」

「ら、らじゃ……」

 仕方なく俺は電源を切り、部室を出た。

 外に出るともう外は真っ暗だった。まあ、いいか。帰って何かすることがるわけでもなし。

寝て起きて、明日になったらまた学校に来るだけ。その学校だって大方半分くらいの時間を

部室で過ごしてるときもあるしな。

 別名、目的意識のない大学生活。

 ……あかん。涙出そう。

 寒風にさらされて突っ立っていると心まで寂しくなりそうなので、俺は颯爽と歩き出した。

 ザッザッザッ――。

 カッカッカッ――。

「おりょ?」

 気のせいか、俺の足音とは別の足音が聞こえる。

 ザッザッザッ――。

 カッカッカッ――。

 やっぱり。俺は足を止め、右を向いた。

「久生、なぜ止まる?」

「おおっ!?」

 そこには吟子さんがいた。どうやらもうひとつの足音は吟子さんのパンプスの音だったら

しい。

「なぜ驚く?」

「いや、吟子さんこそ何故(なにゆえ)俺の横を?」

「あたし、地下鉄」

 なるほど、一緒なわけね。つーか、最寄りの駅からは地下鉄しか出てないんだから、近く

に住んでない限り学生はたいてい一緒になる。

「わざわざ別々に帰るのって変じゃない?」

「そうっスね」

「じゃあ、途中まで一緒に帰る」

 てなわけで一緒に帰ることになった。いや、吟子さんって文句なく美人さんなわけで、一

緒に帰れるのは光栄なんだけど、問題はこのぶっきらぼうさ。道々いったい何の話題を振れ

ばいいのか。どんな話をしても一言でぶった斬られそうだし。で、結局、何も話さないまま

降りる駅のひとつ手前まで来てしまった。

「久生、あたし、本屋寄る」

 電車に乗って初めての会話は吟子さんからで、しかも、降りる寸前だった。

「行けばいいのでは?」

「あんたも来る」

 って、その言い方は「来る?」という疑問型ではなくて断定型。つまりは「来い」ってこ

とですか?

「いや、俺、用ないし」

「誰のせいでこんなに遅くなったと思ってる」

 え、俺のせいですか? それは違うんじゃないカナ違うんじゃないカナ?

「いいからつき合う」

「へ〜い……」

 そうこうしているうちに電車は駅に着き、俺と吟子さんはセンター街北館3階の大型書店

へと向かった。地上に出てバカでかい交差点を渡ってセンター街へと入る。エスカレータに

乗って3階へ。目指すはフロアの大半を占領する本屋。

「ここから自由行動。20分後にそこ」

 と言って自販機コーナ横のベンチを指さした。

 自由行動にするんだったら、俺、一緒にいる意味ないじゃん。とか文句言ったら素でぶっ

飛ばされそうなのでやめとく。仕方なく俺は自分の趣味の本を漁りながら彷徨いた。だいた

い同じSF研に所属しているのだから趣味がかぶりそうなものだが、なぜか吟子さんとは一

度も顔を合わせなかった。どこを回っているのだ、彼女は。

「アイザック・アシモフの『鋼鉄都市』はミステリとしても成り立つよな〜」

 とか何とか玄人ぶったことを言ってみる。そして、20分後、待ち合わせの場所に来てみ

たが、吟子さんの姿はどこにもなかった。

(案の定というか何というか……)

 強引グ・マイウェイですか、あなたは。

 その代わりいいものを発見した。

「あ、Hibikiちゃんだ♪」

 店頭の小さなモニタでHibikiちゃんのプロモが流れていたのだ。

 Hibikiちゃんは今売り出し中の、っていうか、まだ全然売れてないアイドル。80

年代を今風にアレンジしたどこか懐かしさを感じる衣装といい、首の角度まで決まっていそ

うな振り付けといい、どこから見ても清純派アイドル。俺の超ストライクゾーン。思わず魅

入ってしまう。

「なに? 久生、そんなのがいいわけ?」

 と、いきなり現実に引きずり戻した挙げ句、金属バットで2、3発どつきまわすような声。

ハスキーヴォイスもいつもより1オクターブ低い感じだ。振り返ると、半眼の吟子さん。

「はっ、まさか。ちょっと珍しかったから見てただけですよ」

「でしょうね。Sci-Fi オタでアイドルオタなんて、目も当てられないものね」

 そう言うと吟子さんは自販機コーナへ足を向けた。

 危ねー。何とか誤魔化せたか。吟子さんに無名アイドルのファンやってるなんて知れたら、

なに言われるかわかったもんじゃないしな。

「久生、ジュース飲みたい」

 ほっと胸をなで下ろしていた俺に吟子さんが声をかけてきた。

「は? 何で俺が?」

「いったい誰のせいでこんな……」

「奢らせて頂きます」

 と、まあ、そんなこんなで缶ジュースを一本ずつ飲み干してから、吟子さんはJRに、俺

は夜遅くなると六甲おろしが木霊する電車に乗って帰った。



               ◇               ◇



 二日後、

 俺はどうしても外せない講義をすませた後、昼飯も食べずに駅へと向かった。途中、俺と

は逆に駅方向から学校へ向かう敦也と会った。

「あ、久生、今日は……」

「悪い。急ぎの用があるからパス」

 そう、俺は急いでいる。部室になど寄っている場合ではない。二日前、本屋でHibiki

ちゃんのプロモを見ているとき見つけたのだ。

『Hibiki写真集発売記念 サイン&握手会』

 という案内を――。

 ファンとしてこれを見逃す手はない。開催は1時からなので今から行けばギリギリ間に合

うはず。電車の中で足踏みし、扉が開いたと同時に飛び出る。時差ボケしそうなほど長いエ

スカレータを登り、改札口へ。そこからセンター街へと雪崩れ込み、再びエスカレータで3

階へ。本屋へ入ると、普段は滅多に行かない写真集売り場へと直行する。

「目標物発見。これくださ〜い」

 って、息切らせていくと、店員がアホを見るような目をくれやがった。後程しばく。

「催事コーナで握手会をやっていますので、よろしかったらどうぞ」

 俺がいかにもファンですって目をしていたからか、写真集を買った奴全員に事務的にアナ

ウンスしているのかは知らないが、聞いてもいないのに店員が教えてくれた。

「ふ〜ん、あっそ」てな感じで聞き流して興味ない振りを装ったが、たぶんその試みは失敗

してる自信あり。

 早速催事コーナへ行く。おお、けっこう並んでる。50人くらいかな。どこぞの夏冬の祭

りを経験していて感覚が麻痺している奴がいるかも知れないが、普通の場所で50人並べば

けっこう行列である。Hibikiちゃんのご尊顔が全然見えねぇ。あ、今、ちらっと見え

た。やっぱり可愛い。

 待っている間、写真集をパラパラとめくってみる。水着とかじゃないけど、むしろ脱ぐなっ

て感じで、それがオッケー。

「はい、ありがとうございま〜す」

 いつの間にやら列が進んでいて微かにHibikiちゃんの声が聞こえてきた。

「これからも応援よろしくお願いします」

 声を聞くだけでも幸せでぶっ倒れそうなのに、もうすぐ俺の番。そしたら顔を目の前で見

れて、握手までできる。ダメだ。心臓がバクバク言い出した。

「はい、次の人、どうぞ〜」

 キターーー!!!

 緊張の臨界点。耐えきれず、思わず「昨日から頭が痛くて」なんてボケかましそうになっ

た。まずは慌てず騒がず、落ち着いて前に立って……

 と、その瞬間――、

「げ」

 言ったのはHibikiちゃんの方。しかも、先程とは打って変わってハスキーヴォイス。

 えー、ちょっと待って下さいよ。その声、どっかで聞いたことあります。記憶の糸を手繰っ

たらすぐに出てきそうなんですけど、何となく手繰る手を止めてみたり何かして。つーか、

怖くて手繰れねえよっ。

 Hibikiちゃんは目を見開き、固まっている。

「え〜っと、その声は吟子さん……?」

「くはぁ」

 一瞬にして絶望の淵に叩き落とされたようなため息をつくと、がっくりと顔を下げた。微か

に「バレてる、バレてるし」と声が聞こえる。どうしていいものやら俺が迷ってると、吟子さ

んが意を決したように顔を上げた。

 満面の笑み――。

「こんにちはぁ。今日は私の写真集を買ってくれて、ありがとうございま〜す」

 怖っ。

 いやいや、マジでマジで。

 それから吟子さんは俺が持っていた写真集を引ったくると、最初の白いページにサラサラと

サインをした。何となく俺の純白の思い出が汚されていくような気がするのはなぜだろう。

「お名前は何ですか?」

「は?」

 間抜けな声で聞き返してしまった。

「お名前ですよ、お・な・ま・え♪」

 もう一度、吟子さんは訊いてきた。その時にはもう目が笑っていなかった。

「は、はい。久生和希です」

「久生和希さんですね〜」

 再び笑顔。そうか、これが営業スマイルという奴か。俺はここにプロの意地を見た気がし

た。

 そして、吟子さんは先程のサインの横に達筆な字で、

『言えば殺す』

 と、書いた――。

 母上、俺の純白の思い出は、今、真っ黒に塗り潰されました。

「はい」

 吟子さんは立ち上がると手を出してきた。

「え?」

「どうしたんですか? 握手会ってこと、忘れちゃったんですかぁ?」

 ああ、そうだった。あまりのショックにすっかり忘れていた。

(しかしなあ……)

 躊躇いながら吟子さんの方を見てみと、やっぱり目が笑っていなかった。怖すぎです。俺

は素直に手を出した。

 その瞬間、ぐい、と手を引っ張られた。前屈みになった俺の顔に吟子さんが顔を寄せてき

た。

「この前のベンチで待ってなさい」

「は、はい……」

 互いに顔を離すと握手を交わした。一見、普通の握手。でも、実は吟子さんは笑いながら、

俺を手を潰さんばかりに力一杯握っていた。怨念がこもっていたのか、その時の痣は三日間

消えなかった。



 例のベンチで待つこと2時間。

 その2時間は俺にとって永遠にも等しい時間であり、その時の気分というのは死刑を待つ

囚人のそれに酷似していた。

(このままバックレちまおうかな)

 しかし、それもリスクがつきまとう。それこそ後で何を言われるかわからない。何か言わ

れるだけならいいが、何されるかわからないし。

「久生、逃げようか思案中」

「おわっ」

 背後に吟子さんがいた。

「おどかさないで下さいよ」

「ふん」

 完全にいつものぶっきらぼうな吟子さんに戻ってる。

 それきり沈黙。

 だって、なに言っていいかわからんし。

「あー」

 と、頭を掻きながら吟子さん。話し出すタイミングを計ってるのだろう。

「他言無用」

 ぴしゃりと言う。

「OK?」

「オ、オケです」

「よろしい。じゃ、今日は解散」

 って、あんた、2時間待たせておいて、結局さっきの『言えば殺す』のダメ押しだけかよ?

と喉のまで出かかったけど、ぶっ飛ばされたくないので飲み込むことにする。

 弱っ。

 俺、弱っ。



               ◇               ◇



 翌日、

 掲示板の前で最近めっきりエンカウント率の高くなった吟子さんを見つけた。正面から歩

いてくる。吟子さんのも俺を見つけたらしく、遠目からでも「あ」とつぶやいたのがわかっ

た。一旦、歩く速度を落としたものの、それも不自然だと思ったのか今度は一気に早足にな

る。

「吟子さ……」

 呼び止める俺の声にも構わず横を抜けていった。努めて目を合わさないようにしているよ

うだ。

「おーい、吟子さーん」

 吟子さんの背中に声をかける。まあ、声のボリュームは普通だけど。やっぱり止まる気配

はない。仕方ない、最終手段だ。

「Hibikiさーん」

 ピタッ、と吟子さんの足が止まった。そして、振り返ると凄い剣幕でこちらに向かってき

た。

(俺、地雷踏んだかも)

 どっすどっす、と音がしそうな勢い。思わず逃げ出しそうになった。

 そして、目の前まで来た吟子さんは俺の胸ぐらを掴み顔を引き寄せた。額と額がくっつき

そうなほど接近する。ついでに、どすっ、ボディープローを一発。

「Hibiki言わない。次言ったら……」

「言ったら……?」

「……普通にブッコロス」

 この人、本気(マジ)だ。

「ら、らじゃ……」

 後悔しつつ俺が返事をすると、吟子さんはおもむろに、

「ふたりだけの秘密」

 と、笑った。

 営業スマイルじゃないけど、すっごい邪悪な感じ。

(いらん秘密の共有をする羽目になっちまったぜ……)

 この瞬間、俺の穏やかな大学生活は終焉を迎えたらしい――。

  

あとがき


もう書くもんか……

2003.11.30



……。
……。
……。
とか言いつつ書いたバレンタインSSはこちら
 
 
何か一言あればどうぞ(拍手だけでも送れます)
コメントへのお返事は、後日、日記にて。
 

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