アキラから連絡があったのは約束の日の夕方になってからだった。時間が時間だから帰ってくるのかと思いきや、電話がかかってきた。 今日の僕は、昨日と同じでやはり何となく落ち着かず、午前中にMMDがらみの本を買いに行って、そのまま外で昼食をすませた。夕方になって電話がかかってきたころには、いったいアキラはいつになったら帰ってくるのかと、すっかり待ちくたびれていた。 『あ、直臣? オレ。今から出てこれる?』 「今から? そりゃ大丈夫だけどさ。いったいどこに?」 『場所はすぐにメールする。じゃあ、待ってるから』 こうして丸一日ぶりの会話は、手短に用件だけで終わったのだった。 待っているとものの二、三分でメールが送られてきて、そこにアキラの指定する場所が書かれていた。そう遠くはなく、三十分もあれば辿り着けるだろう。が、あまりにも今までの僕の生活とは縁のない場所で、思わず難しい顔をしてしまった。ただ、アキラが何をしようとしているかはわかった気がする。 僕はさっそく出かけた。 駅から電車に乗り、数駅。降りて徒歩圏内の清潔感ある外観のビルが指定された場所だった。エレベータホールに掲げられた案内を確認する。 3F ダンススタジオ SOUL SO HOT アキラからのメールに書かれていた名称と一致した。ここで間違いないらしい。 そのままエレベータで三階まで上がる。この階はワンフロア丸々そのダンススタジオみたいなのだが、しかし、入り口には『CLOSED』の札。メールには開いているから入ってこいとあり、その証拠に透明なドアの向こうにも照明が点いている。ドアを手で押せば難なく開いた。 這入ると、まずはロビー。受付や案内のためのカウンタがあり、そこにはダンススクールの講師陣の顔写真が貼られていた。尤も、僕はひとりもわからなかったが。自動販売機やソファ、テレビなどが置かれた一角もある。ふたつ並んだドアは男女更衣室で、映画館の入り口のようなひときわ大きなドアがどうやらスタジオのようだ。 ロビーにアキラの姿はない。だとするとスタジオか。僕はスタジオのドアを開けた。 そこに広がるのは、このビルの横幅をめいっぱい使っているであろう広いダンススタジオ。すでに照明は点いていた。左手の壁が全面鏡になっているせいで、実際以上に広く感じた。天井からは大型のスピーカが提げられている。正面は端から端まで窓になっていて、方向としてはそちらが僕が歩いてきた表通りになるはずだ。 そして、その窓を背に女の子が立っていた。 長い髪の女の子。レースやフリルのあしらわれた白いミニ丈のワンピースを着ている。高い腰位置から伸びるすらりとした足は、同じく白で柄の入ったオーバーニーのレースのストッキングに覆われていた。加えて、可憐で、でも、儚さはなく、華やかですらある容姿――。 彼女はいきなり現れた僕に驚きもせず、それどころかまるで僕を待っていたかのように笑みを浮かべた。 思わず目を奪われる。 無理もなかった。確かに目の前の少女は、僕が今まで見た中でも群を抜いて洗練された相貌をしていた。美少女と言い換えてもいい。そして、それ以上に、人を惹きつけてやまない魅力(カリスマ)があった。 しかし、僕はすぐに我に返る。間違えたのだと思った。謝って出ていこうとして――口にしかけた言葉を飲み込む。彼女の髪を短くし、男の服を着せれば、僕のよく知る少年になる気がした。あの少女のような顔をした彼だ。 まさか。 「アキラ、か?」 「あたり」 彼女、いや、彼はいたずらが成功したみたいに無邪気に笑う。 確かにアキラだった。 「お前、女だったのか」 「そ――」 「って、思わず言いそうになるな。うん、よく似合ってるよ。褒め言葉じゃないかもしれないけど」 もとより少女のような容姿で、実際、遠目にそう間違えられてしまったくらいなのだ。ウィッグで髪を長く見せ、女ものの服を着れば完全に女の子だった。僕ですら騙されたのだ。知らない人間なら確実にそう思い込むだろう。 ふとアキラを見ると、彼は握り拳を固めていた。 「殴る選択肢しか見当たらない……」 「……」 僕は何か失言でもしただろうか。それとも――まさか褒め方が足りないのか? 「……もういい」 と、脱力したようにため息を吐くアキラ。なんだろうな、こいつはダメだみたいな諦め顔は。 僕は改めてアキラの姿を見る。白いワンピースが彼の線の細い面立ちや細身の体によく似合っていた。服はたぶん3Dモデルを意識してのチョイスなのだろう。そうなると気になるのは……。 僕はおもむろにスカートの裾を指でつまむ。 と、次の瞬間、めり、と僕の鼻っ柱にアキラの膝が炸裂していた。姿勢を低くした僕に飛び膝蹴りを喰らわせたのだ。とん、と軽やかに着地するアキラ。 「信じらんない! 女の子のスカートをめくろうとするなんて!」 「いや、気になるだろ。中がどうなってるか」 僕は鼻を押さえながら、誰でも抱くであろう興味の正当性を主張した。だいたい、女の子じゃなくて男だろうが。男だからこそ、こういう恰好をしたときに中をどうするのかが気になったわけだ。 「下は普通にワンピに合わせて――」 何か言い返そうとしたアキラだったが、両手で口にふたをし、言葉をむりやり押し込んだようだ。 「何でもない。忘れて」 「……」 忘れる以前に聞き取れてなかったが。 「さて、そろそろ本題に入ろう。アキラがここで何をやろうとしてるかだいたい予想はつくけど、その経緯をおしえてくれるかな」 「ん、そうだね」 アキラは深呼吸をひとつ。 「オレの知り合いにさ、ダンサーがいるんだ。テレビに出てる歌手の振り付けなんかも指導してて、ここのダンススクールで講師もやってる。その人にオレたちの曲に合う振り付けを考えてもらったんだよ」 「そんな知り合いがいたのか」 「まぁね。快く引き受けてくれたのはいいけど、今いろいろ迷惑かけてるから、けっこう文句を言われちゃった」 そう言ってアキラは肩をすくめる。 それは自業自得というものだろうに。 「で、首尾は?」 「ばっちり。撮影の準備もできてるしね」 アキラは得意げに笑う。 なるほど。それで3Dモデルに似た衣装を着ているのか。見れば三脚に乗せられたビデオカメラが壁に向かって固定されていた。たぶんその壁の前で踊るのだろう。 「じゃあ、さっそくやろう」 言うとアキラは、まずは自分でビデオを覗き込み、確認した。それから壁際に立つ。 「直臣も見てみて。全身入ってる? ……オッケー。録画ボタンを押したら、今度は向こうのプレイヤで曲を流して」 言われた通りにビデオの液晶を見ると、そこには女の子が、もとい、女の子の服を着た少年が映っていた。頭から足の先まですべて入っている。立ち位置はこれで問題ないだろう。それからスタジオの隅に置かれたプレイヤへと向かう。音に拘ったらしい多機能そうなプレイヤの上には、ケーブルで接続されたデジタルオーディオプレイヤが乗っていた。アキラのだ。何度か彼が使っているのを見たことがある。曲データを持ってこいという指示を受けていなかったので、音楽はどうするのだろうかと思っていたのだが、アキラがもう持ち出していたらしい。スリープモードから叩き起こすと、もう後は再生するだけでよかった。 アキラを振り返る。 「いつでもいいよ」 それを聞いて僕は再生ボタンを押した。スタジオのプレイヤを通して天井の大型スピーカから曲が流れる。僕のパソコンのスピーカもPCオーディオとしてはそれなりに性能はいいほうだが、やはりこれとは比べものにならない。音の迫力が違う。そして、それだけに素人の処女作のチープさが浮き彫りになった。我ながらよい出来だとひそかに自画自賛していたのだが、ぜんぜんそうでもないのかもしれない。 まずはイントロ。リズムをとるように軽いステップから。 次にAメロ。思わず一緒に踊りたくなるようなキャッチーで、それでいて意外にコケティッシュなダンス。 アキラは特にカメラを意識したふうもなく慣れた様子で踊り続ける。それどころか表情すらダンスに組み込んでしまう様に、僕は感心すると同時、思わず見惚れてしまった。 やがてBメロを経てサビに入り、ダンスはさらに激しくなっていく。 と、カメラの横に立つ僕とアキラの視線が合い――途端、彼の目が泳ぎ出した。カメラを通して見ている人間に投げかけるような笑みが消える。やがて曲とダンスがずれはじめ、ついにはダンスそのものが止まってしまった。行き場を失った音楽だけが、場違いなBGMのようにスタジオに響く。どうしたのだろうか。 「あ、あのさ、直臣。悪いけど、あっち行ってて」 アキラは片方の掌で顔を覆いながら、もう片手で窓のほうを指さした。踊るアキラの視界に入らないような、ほぼ角度ゼロの真横だ。 「……わかった」 カメラは意識しなくても、人の目は意識してしまうのだろうか。考えてみたら、女装して笑顔で踊るなんて素面でできるはずがない。人の目に気づいたら我に返ってしまう。 最初からやり直しとなった。 立ち位置の確認、カメラとプレイヤを回し、録画開始。 今度は順調だった。 相変わらずアキラはダンスを間違える様子もなく、素人目に見てもハイレベルとわかるパフォーマンスは、二日で仕上げたとは思えないほど安定している。僕は瞬きもせずに見入った。 後で作業に入ってからわかったことだが、アキラのダンスはモーショントレースのことも考えた上でとてもよく練られていた。 まず固定カメラで撮れることからわかる通り、その場所からほとんど動かないのだ。また、ひとつひとつのモーションは速いが、メリハリがあるので逆にトレースはしやすい。指先にまでしっかり表情がつけられているが、複雑な構造を作ったり細かい運動をしないので、これまた3Dモデルでの再現がしやすいのである。 だが――、 だが、このとき僕は後々にまで影響するような致命的な過ちをしていたことに、僕自身まだ気づいていなかった。 そう。僕はこれを見るべきではなかった――。 丸一日ぶりにアキラのいる部屋で、僕はアキラに怒られた。 「直臣、オレ言ったよね? MMDに慣れといてって。別に自由自在に使いこなせとは言わないよ? でも、ぜんぜん何もやってないってどういうこと? ねえ? ねえねえねえ!」 「……」 返す言葉もない。 「いや、いちおう触ってみたりもしてたけどね」 この辺りの自己弁護がせいぜいだった。 「どうせ直臣のことだから、女の子モデルに向かってカメラぐりぐり動かしてただけでしょ。信じらんない! さっきだってオレのスカートめくろうとしてたし。直臣には幻滅だよ」 後半は兎も角として、前半は完全に勝手な想像でしかないと思うのだが。 結局、アキラのお説教はこの後もしばらく続いたのだった。 その夜、僕は遅まきながらアキラとの約束を果たすべくパソコンに向かい、MMDを起ち上げた。 汚名返上。 信頼回復。 あるいは、アキラへの点数稼ぎ。 MMDユーザーは大きなコミュニティを形成している。ユーザーモデルやアクセサリ、ステージ、モーションなどの各種データの配布や、使い方の解説やノウハウの提供、制作過程や失敗談のブログなど、そうやって今やシンガーロイドに並び立つ、いや、それどころか相互に影響し合い、相乗効果をもたらす、ひとつのジャンルとなっている。 おかげで初心者の僕やアキラでも、翌日には見様見真似、暗中模索、手探りながらモーショントレースの作業に入ることができた。……兎に角やりはじめたらどうにかなるだろうという楽観的見切り発車とも言えるが。 MMDによる動画は、ありきたりな喩えだが、やはりパラパラ漫画を思い浮かべるのがいちばんわかりやすい。パラパラ漫画のひとコマひとコマをMMDではキーフレームと呼び、そのキーフレームとキーフレームの間はMMDが計算してつないでくれるのだ。 モーショントレースとは、そのキーフレームを作る作業だ。 昨日撮影したアキラのダンスを背景AVIとして出力し、そこに3Dモデルを重ね、同じポーズをとらせる。間隔は10フレームごとを目安とした。この時点で、単純計算で千四百程度のキーフレームを記録させないといけないことが確定していて、気が遠くなるような作業に眩暈を覚える。 作業をはじめて最初に感じたのが、人体の緻密さだった。一見動いていないように見える箇所も、実はちゃんと動いているなんてことはざらで――例えば肘から先を動かしただけの動作でも、丁寧に肩から動かさないと人間らしい動きにはならない。そういうところで手を抜くと、動きはすぐに不自然なものになってしまうのだ。僕は早々に、動いていない箇所はないくらいの認識に切り替えた。 また、キーフレームを打つ際、正面からの確認だけは不十分で、左右、後ろ、時には上からも、ポーズにおかしいところはないか確認が必要になる。それに関連した悩みどころのひとつに、トレース元を正面からしか見ることができず、ほかの角度から見た場合にどうなっているかがわからない、というものがある。しかし、この点においては、僕らは恵まれていた。何せアキラにもう一度同じポーズをとらせればいいだけなのだから。 作業の最中、何度か突然まるで霧が晴れたように理解が次の段階に進むことがあったのだが、そうなると今度は今までやってきた分の粗が気になって、また戻って修正することになるのだった。 そんなふうに行きつ戻りつしながら、どうにか最後までやり遂げた。 所要時間は、アキラとふたりがかり、何かに憑りつかれたように作業に没頭し――約一週間。その間にカレンダは八月から九月に変わった。 「アキラ、学校は?」 「別にいい。どうせ普段からあまり行けてないしね」 あるとき、地道で気の遠くなる作業をしながら訊いてみれば、答えは実にあっさりしたものだった。前にも一度あまり学校には行っていなさそうだと思ったことがあったが、どうやら案の定だったようだ。 ふと、この作品が完成した後のことを考えた。 これが完成したら動画サイトにアップして、やがて何らかの評価が下されるだろう。好評を得るか、酷評されるか。あるいは見向きもされず、話題にも上らないか。……僕としては日夜生み出される多くの作品に埋もれるのが関の山だと思っているが。まぁ、下手な人間には優しいのがMMD動画の視聴者というものだ。温かい言葉のひとつくらいはかけてもらえるだろう。そして、どんな結果が出ようとも、いずれアキラは帰っていく。いかに居心地がよくとも、いつまでもこのままでいられないのはわかりきったことだ。 また会えるだろうか。 また会えるなら、今度はこんな引きこもりみたいな作業ではなく、もっと別のことをしたいものだ。まずは僕が気に入っている店に連れていってやろうか。オムライスの専門店とか、喫茶店……は、この間ケチがついたな。アキラが歌うのをちゃんと聴いてみたいから、カラオケに行くのもいいだろう。 「……暑いな」 「……そだね」 自分のノートパソコンに向かい、教本片手に何やらやっているらしいアキラの返事は、短く素っ気ない。 「プールでも行くか」 次の瞬間、僕の後頭部にクッションが飛んできた。 今は遊んでいる場合じゃないということか。 聞いた話、"ウォーターワールド・バシャーン"はなかなか楽しいらしいのだが。 「やっぱり問題はカメラワークだよなぁ」 一週間に及ぶモーショントレースの作業が終わり、微調整を経てどうにかモーションデータを構築することができた。 モニタの中では今、あの日のアキラそっくりに踊る流華がいた。背景も音楽も読み込ませていないので、ただただ真っ白な方眼紙のような平面上で、黙々と踊っているだけだ。多少動きがカクカクしているが、まあまあに褒められた出来ではないだろうか。 たびたび動きを確認しながらトレースをしてきたが、それでも初めて通して動かしたときは作業の完遂を実感して感動したものだった。……尤も、興奮冷めやらぬ様子のアキラを横目に、僕はすぐにその感動から醒めてしまったが。 さて、モーションデータはできた。曲ももうある。ステージデータは配布されているものを借りてくればいいだろう。だが、やはり問題はカメラワークだ。カメラや照明のテクニックを紹介、解説しているウェブサイトも少なからずあるが、果たしてそれを並べてつなぎ合わせればできるほど簡単なものだろうか。どうしてもセンスの世界に思えてならない。 とは言え、やりもしないで悩んでいても仕方がない。 「直臣。はい、これ」 兎に角やってみようと思っていると、アキラがマウスの辺りに何かを置いた。USBメモリだった。 「カメラワークのデータ。作ってみた」 「……」 本当かよ。思わず言葉を失う。 「……見ていい?」 「もちろん」 さっそくフラッシュメモリをUSBスロットに差し込む。 「棒立ちのモデルに合わせて作ったから、調整が必要だと思うけど。あ、ステージデータも読み込んで。オレがよさそうなのを選んでみたんだ」 言われた通りにステージデータを読む込むと、舞踏会でも開かれそうなホールが現れた。続けてカメラワークのモーションデータもセットする。 さっそく再生。 うっかりWAVデータを読み込ませるのを忘れたせいで無音の中で踊り出したが、そんなことは些細なことだった。もとより僕の頭から生まれた曲だ。脳が勝手に補完してくれる。 まずはロングショットから入り、曲がはじまるとフルショットへ。そこからはちゃんとポイントを押さえてのカメラワークだった。動きの中心が上半身のときはウェストショット。複雑なステップが見せ場のときは思い切って足だけを映したりもする。サビが終わり、最後の一音の余韻とともにカメラは上に向けられ、天井の高いホールのステンドグラスが映された。 思わず鳥肌が立った。 別に卓越したセンスを感じるわけではない。おそらくカメラワークとしては基本に忠実な、無難な部類なのではないだろうか。だが、これまで真っ白い無機質な平面上でモーションデータによって踊らされているだけだった3Dモデルが、今やまるで自らの意志で歌い踊るひとりのアーティストであるかのように扱われ、カメラが向けられている。そのことに感動を覚えたのだ。 僕がモーショントレースの作業をしているときも、アキラが自分のノートPCで何かやっているのは知っていたが、これを作っていたのか。 「よくこんなものが作れたね」 「歌手がテレビで歌うときやミュージッククリップのカメラの動きを参考にね」 なるほど。僕は普段からあまり歌番組を見ないからな。 モニタの中では曲が叙情的なCメロに入り、流華がバストショットで映し出されていた。ここでは3Dモデルにあまり動きがないからアップにしたのだろう。なら、もっと別の表情に変えたほうがよさそうだな。 まだいくらか調整が必要とはいえカメラワークのデータができたことで、もう完成は目の前だった。事実、カメラワークの微調整、それに合わせた表情づけ、各種エフェクトデータを突っ込み――数日後には完成していた。 ホールで歌って踊る女性アーティストのミュージッククリップ風の動画。 僕とアキラの初めての作品だ。 当然、動画の最初には次のように記された。 UNDER THE ROSE. Vo.流華 Music & Lyrics:ナオミ、アキラ Piano:ナオミ 2014年2月23日公開 |
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